外資系企業への転職を検討されている方にとって、超えなければいけない大きなハードルの一つが英語面接です。
そこで、外資系転職に強いジェイ エイ シー リクルートメント(以下JAC)が、英語面接の対策法と頻出質問例・回答例を解説していきます。
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イギリスで創業以来、12カ国に拠点を広げ、グローバル企業や海外への転職を支援し続けているJAC。英語面接に関しても、お気軽にご相談ください。
英語面接の相談をする目次/Index
英語面接の具体的な対策9選
英語面接に臨むにあたって面接本番で意識すべき具体的な対策を9つご紹介します。ご興味がある項目を選択すると、該当の内容に移動できます。
- 自己紹介のような挨拶をする
- 完璧でなくても面接では自信を持ってアピールする
- 質問が聞き取れなければ聞き直して構わない
- 具体的な数字やストーリーを語る
- 自分を採用することでのメリットを伝える
- その場で答えられない時の対処法
- 英語面接の終わり方
- オンライン面接は現地時間に注意
- コンサルタントによる英語面接対策を受ける
英語面接対策①自己紹介のような挨拶をする
面接会場に入ったとき、どのようにあいさつをすれば面接官に良い印象を与えることができるのかを、見ていきましょう。
まず、ごく普通に自分の名前を伝え、自己紹介をするような形のあいさつから入ります。
“Hello, my name is ◯◯◯(自分の名前をフルネームで), how are you doing today? ” などです。
“How is the weather like at ◯◯◯ (先方がいらっしゃる場所)?” など、天候の話題もよく使います。
ただし、日本語と異なるのは、英語には敬語がないということです。
例えば日本では、社長にあいさつをする際は敬語を使います。しかし、英語では単に”How are you doing today?” です。
次に、相手に対しての敬意をどのように表現すれば良いか。 “energetic” または “enthusiastic” という英語が当てはまります。面接での第一印象はとても大事なので、相手に対する敬意が伝わるように、満面の笑みを浮かべて力強くあいさつをしましょう。そして面接官に対して、「お時間をいただき、ありがとうございます」などの言葉を続けるようにします。
“Hello, how are you? Thank you for your time today”と言うだけで、ずいぶん印象が変わるでしょう。
英語面接対策②完璧でなくても面接では自信を持ってアピールする
外資系企業は受けたいけれど、面接での英語の発音や英語力に不安があるという方もいらっしゃるでしょう。 しかし、英語があまり得意ではないという理由で遠慮する必要は全くありません。日本に進出している外資系企業の英語面接を受けるという状況下では、スタンダードはやはり日本語です。そのため、英語はそれほど流ちょうに話せなくても仕方がありません。
ただし、英語がうまく話せないからといって自信をなくしてしまうと、「この人は仕事に対しても自信がないのか」という印象を面接官に与えてしまう恐れがあります。流ちょうな英語でなくても、面接に対して自信を持って話すことが大事です。
面接官にもそれは伝わります。「英語がうまく話せないからダメだよね」と思う面接官はあまりいません。うまく話せないなりに、頑張って伝えようとする意欲は理解されます。
英語面接に呼ばれるということは、すでに履歴書はパスしているわけです。自分の経験やスキルを、自信を持って面接官にアピールすれば、結果につながるはずです。
英語面接対策③質問が聞き取れなければ聞き直して構わない
その際、面接官に対して、理解したふりをして返答してしまうと、後に話の辻褄が合わなくなります。「結局、この人は話の全体を理解していなかったのだな」という印象になりかねません。
うまく聞き取れない場合には、聞き直すのが良いでしょう。恐らく、その面接官の英語が聞き取りにくいというのは、候補者の方だけが経験することではないでしょう。ほかのところでも同じような指摘を受けているはずです。そのため、失礼になるのではないかと気にする必要はなく、自分が理解できるまで、面接官に聞き直してください。
ZOOMなどオンラインで英語面接をする場合には、チャット機能を活用するのも良いでしょう。聞き取れなかった質問を、“Just to make sure,”というフレーズを使って、文章で確認するのもよいかもしれません。
英語面接対策④具体的な数字やストーリーを語る
職歴などをアピールする際に、自信を持って話すことのほかに重要なのは、自分が今まで何をしてきたか、どうやってその結果を出すことができたのかを、具体的に説明することです。
営業職であれば、自分がかかわったプロジェクトの売上実績を、数字をもって面接官に説明しましょう。そのほかの職種であれば、どういうプロジェクトにかかわり、どのような目標を持ち、実績を作る上でどうやって困難を乗り越え、完遂したかなどについてのストーリーを語ることが大切です。
これは、面接官からの質問に対してYes, Noで答えるだけでなく、具体的に説明できるようにしなければいけないということです。 多少英語が苦手でも、自分がどのような仕事に携わり、どのようなことを成し遂げてきたのかについて、ストーリーだけでも説明できるように準備することが重要です。その部分は英語で準備をし、練習をしてみると良いでしょう。
“I am confident that ◯◯◯”
“I have achieved ◯◯◯”
などのフレーズを生かして、文章を組み立ててみてください。
英語面接対策⑤自分を採用することでのメリットを伝える
「自分が採用された場合、その会社に対してどれだけ貢献できるか」、つまり「自分を採用することが、どれだけその会社にとってプラスになるか」を訴えることが、大事です。
雇っていただく側ではあるのですが、自分もその会社のパートナーになるというくらいの意識を持ち、自分はこれだけ会社に貢献したい、という意欲を見せましょう。
グローバル企業の方は長いミーティングを好みません。面接時間は30分から長くても1時間程度です。その限られた時間で、要領よく自分の意欲や実績、貢献できる点をアピールしてください。
“I am passionate about ◯◯◯”
“I prioritize ◯◯◯ because…”
“I am able to contribute ◯◯◯ because…”
などのフレーズが効果的です。
英語面接対策⑥その場で答えられない時の対処法
英語面接中にすぐに答えられないようなことを聞かれた場合には、「今は分からないので、後で調べてご連絡します」と答えて構いません。聞かれている質問の内容にもよりますが、分からないことを繕って答えてしまうと後で話の辻褄があわなくなります。きちんと調べて後ほどご連絡しますという答えは、それほど大きなマイナスにはならないでしょう。
英語面接対策⑦英語面接の終わり方
昨今はなかなか難しいですが、握手できる場合には必ず面接官と握手をして、「本日はありがとうございました」とあいさつをしましょう。
そして、英語面接の感触がよければ
“I look forward to speaking with you again”
“I look forward to working with you”
などと言っても良いでしょう。
英語面接対策⑧オンライン面接は現地時間に注意
時間通りにオンライン英語面接に参加して、スムーズに開始するためには、PCとインターネット、マイク、カメラの接続など、オンラインミーティングの環境設定が万全に整っているかを、面接前に確認しておくことがとても大事です。なかにはカメラをオンにしたくないという方もいらっしゃいますが、面接なのでカメラは必ずオンにしてください。
面接官が海外にいる場合、特に気をつけなければいけないのは時間です。 例えば、先方が現地時間でオンライン英語面接を指定されるのであれば良いのですが、親切に日本時間で指定される場合があります。こういう時は特に注意しなければいけません。日本時間で指定された場合、時間がずれていることが、往々にしてあるからです。
オンライン英語面接の場合には、現地時間で指定していただいて、日本時間と先方が指定した時間が合っているかどうかを、ダブルチェックしてください。
時間を間違えてオンライン英語面接の日取りを再設定している間に、次の候補者が来てしまうということも考えられます。時間がたつにつれて候補者も増えて、不利になります。
英語面接対策⑨コンサルタントによる英語面接対策を受ける
JACのキャリアコンサルティングは、コンサルタント型といって、1人のコンサルタントが求職者と企業担当者の両方のサポートを行っています。
そのため、下記のような情報を企業側に伺い、最新情報を常にアップデートし候補者にお伝えしています。
・社風や入社したら所属するチームの雰囲気などのカルチャーフィット
・そのポディションではどのような人が求められているのか
・どういった候補者が既に英語面接を受けているか
・どのような面接だったのか
・どういう理由で採用されたのか
・英語面接の際に必ず聞く質問があるか
・業界動向
このように事前に情報を集めて準備をさせていただき、必要であればコンサルタントが英語面接シミュレーションを実施します。「こういう質問をされた時には、こう表現すると、うまく経歴をアピールできます」といったアドバイスもさせていただきます。
英語面接でよく聞かれる質問フレーズと回答例5選
最後に、面接時によく聞かれる質問事例について解説します。
“Tell me about yourself/Describe yourself” (あなたご自身について教えてください)
まず、自分のバックグラウンドを説明します。経歴ではなく、自分が何者なのかから説明し、そのなかでどう自分の性格が形成され、現在の仕事につながっているのか、というように話を進めます。
例えば、自分は人と繋がるのが好きで、新しいことにチャレンジするのが好きな性格なので、自然に営業職に就いていました、というような進め方です。
“Why did you leave your last job?”(なぜ転職したいと考えているのですか?)
前職が合わないので辞めてしまった方もいれば、挑戦してみたい仕事が見つかったので受けてみようと思った方もいます。
答え方はシチュエーションによって変わってきますが、一つだけ、絶対に気を付けたいのが、ネガティブな言い方をしてはいけないということです。
例えば、前の会社の残業時間の長さが理由で転職を検討し始めたとしても、「家族との時間をもう少し作りたい」などの言葉に置き換える。あるいは、面接をさせていただいている会社とブランドを「以前から知っていて、ぜひ働いてみたかった」など、前向きな理由を説明してください。
“What are your strengths?”(あなたの長所を教えてください。)
1つか2つに自分の長所を絞って、その長所が面接を受けている仕事やポジションに対してどういう接点があるのかを考えましょう。
そして、「こういう長所があるから、こういうことができます」とアピールしてください。アピールする際には、今までの経験を踏まえて、その長所をバックアップするようなストーリーを語ることが必要です。
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“What are your weaknesses?” (あなたの短所を教えてください。)
誰でも得意なことと得意ではないことはあリます。得意ではないことを克服するアクションプランを考えて、そのプランを説明できるように準備しておきましょう。
例えば、「英語はあまり得意ではないですが、英語が上達するように英語の教室に通っています」などです。
“Where do you see yourself in ◯ years?”(〇年後、あなた自身はどうなっていたいですか?)
自分が将来何をやりたいかというビジョンを明確に持っている方のほうが、ビジネスでも結果を出しやすいといわれています。経験なのか、会社の中のボジションなのか、自分なりのビジョンを説明できるように準備しておきましょう。
例えば、◯年後にはこういう結果を出したい。あるいはこういうポジションに就きたい。そのためにこういう仕事をして、経験を積んで、という具体的なプランをまで語れると良いです。
日本の場合ですが、候補者は必ず入社日を遅らせたい、企業側はすぐ来て欲しいというのが通常のケースです。ここで間に入って双方が納得できるように調整するのも、キャリアコンサルタントのミッションです。
日本の法律では退社の告知から2週間が期限ですが、やはり日本の文化として「立つ鳥跡を濁さず」と、なるべく迷惑がかからないように1カ月という事が多いです。
それ以上時間が必要な場合には、例えば「現在抱えている仕事が終わらないと、取引先にも、現在働いている会社にも迷惑がかかる」など、理由を明確に説明するのが良いです。そうすることで、責任感がある人材なのだということも伝わりますので、信頼を得る機会にもなるでしょう。